2025/02/05 15:00

オーダーメイドをやろうと決めた背景 ③永遠に残る思いでとなるか

【モノづくりの醍醐味を感じたHERZ時代】

大学を卒業して、渋谷にあるヘルツという手作りのカバン屋さんに5年ほどお世話になりました。その中で印象深く記憶に残っているのは、もちろん新作を創りだす作業も楽しかったのですが、それよりもオーダーでの制作でした。黒澤監督の映画「夢」で使うカバンとか、鷲尾いさ子さんが出ていたUCCコーヒーのCMで使うトランクとか、その他にもオーダーで注文してくれるお客様の意見を聞きながら、要望に答えつつも、細かいところで「こうしたほうが喜ぶかなぁ?」と思いながら工夫をしながら作ったことが楽しい記憶になっています。


【大きな声では言えませんが自慢です】

今でも映画が好きでよく観るのですが、黒澤映画にほんのわずかながら関われたことは誇りですし、そのカバンは映画の中でゴッホ役を演じているマーチン・スコセッシが背負って持ち歩くのですが、この方は本来は映画監督で「タクシードライバー」や「レイジングブル」「最後の誘惑」「沈黙・サイレンス」などを手掛け、マイケルジャクソンの「BADオフィシャルビデオ(もはや映画)の監督も務める、大好きな映画人の一人なので、今でも見ても涙が出るのです。もちろんHERZというブランドに注文を頂いたおかげなのですが、いい思い出となり、オーダーメイドでやることの原点になっています。


MONKが皆さんのよき思い出になれるか】

MONKでもお一人お一人の人生のほんの少しだけでも良き「何か」がお届けできたら嬉しく思っています。時間が経って、MONKとの出会いを少しでも思い出してくれるような、そうしたことにこたえられるよう仕事をしてまいります。