2025/01/31 15:00
【カバンづくりの下支えになっている様々なモノとの関り】
またまた、私事です(笑)。高校時代に“goro’s”に出逢ったカバン青年は、室内建築を学びに東京造形大学に進学します。ただ大学時代には、建築を学んだというよりは、多種多様なモノ作りを学んだと言ってよいでしょう。当時の東京造形大学は専攻以外の授業も選択できるというユニークな学校でしたので、家具はもちろんのこと、銅版画、シルクスクリーン、機織り、型染、鍛金、彫金、木工や写真など、それぞれの専門家を目指す友人たちに混ざって様々なモノづくりを学びながら、カバンもたくさん制作する大学生でした。今考えると、素晴らしい4年間でした。
【初心に戻りカバンと向き合う日々】
60歳を超えて、再度カバン作りに向き合うことを決意しました。何かに追われてがむしゃらに取り組んでいた若いころとは違い、多様な創作活動を経て得られた感覚がエキスとなって、現在のカバンを作る過程に生きているような気が、少しだけしています。そして、カバンを作り、皆さまに使っていただくことで、モノだけではなく何かを心に届けているような気持ちでいます。ただ、歳をとっただけかもしれませんが(笑)。
【MONKとは修道士の意】
キリスト教的か仏教的かは別として、私は自分自身の心と向き合いながら、一つひとつの作品を生み出しています。MONKの商品を手にした方が、革を大切に育てていくことで少し素敵な時間を過ごしていただけることを願いながら作っていきたいと思っています。生きているといろいろなことがあるのが人生ですが、どんな時も技術と心を磨き続けられるようにと、工房の名前をMONK handworksとして、手作りの良さを伝えることで生きていきたいと思っているのです。どうぞよろしくお願いします。