2025/01/29 22:15

【革との付き合いはじめ】
私が初めて革を意識したのは、小学校1年のときに父親から買ってもらったグローブだと思います。うまくキャッチボールもできない私にミズノの少しいいグローブを買ってくれました。経済的にそれほど余裕のない家庭だったと思うので、今考えるとありがたいプレゼントでした。学生時代に野球をやっていた父は、グローブの手入れというものを熱心に教えてくれたので、私は理由も分からないままにも、使うたびに手入れをしていました。小学校の高学年になったある日、夢中で球を追いかけまわしているなかで気づいたのは、自分のグローブと友人たちのものには明らかに違いがあることでした。


【革は使うほどに良くなっていく】
数年間手入れを続けてきた私のグローブは、革のツヤとしなやかさがあって私の手にとても良くなじみ、いわば私の手と一体になっていました。この時はじめて、革を手入れすることの大切さを実感しました。そして、自分のグローブにとても愛着を感じていることにも気づいたのです。モノを大切にするということ以上に、長く使ってきたグローブそのものを好きだと思えることの価値はとても大きいと感じました。


MONKのカバンと長く付き合ってほしい】
MONKのカバンや小物も、皆様に長く使ってもらえることを大切に考えています。そのために上質な革を選び、極力メッキではない真鍮の金具を使っています。また、長くお使いいただくにはシンプルな作りも大切だと考えています(その理由は、またの機会に!)。MONKのカバンを使うことで革を大切に育てる(モノを大切にする)ことの素晴らしさ、かっこよさを実感していただけたらいいなと思っています。