2024/11/13 22:15

【タンニンとクローム】
革の特徴を理解するときに最も大切と思われることは、タンニンなめしかクロームなめしかの違いであり、そのなめす過程で使うなめし材の違いと、着色を顔料で行うか染料を中心に行うかにあります。テクニカルな専門的なことではなく、鞄を選んで、使うときに知ってほしいと思うことでもあります。工程の話ではなく、革の特徴の事です。

【表情豊かで味わいが出てくるエイジングが楽しめる革】
市場の80パーセント以上の革製品はクロームなめしの革で作られていると聞きます。クロームなめしの革は柔らかくきれいな色が特徴がありますが、全体的に均一な表面となり、自然な革の持つ自然な表情は乏しいと感じます。コバの仕上げ方法も全く違って顔料で色を塗る方法と磨いて仕上げる方法と表情は全く違います。MONKで使用する革は、イタリアトスカーナの伝統的なバケッタ製法で作られている植物性のタンニンなめしで染料仕上げの革でコバの仕上げは磨き仕上げになります。内部にオイルがしっかり入った革なので、使い込むほどに味わい深い色に変化し、自然な艶が出て来る、経年変化(エイジング)をたのしんでいただける魅力たっぷりの革です。